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日本のお父さんの働き方を変える!──病児保育のパイオニア認定NPO法人フローレンスの働き方革命とサイボウズOffice

2016年4月開催の「NPO法人のためのクラウド活用セミナー」にて発表する認定NPO法人フローレンス働き方革命事業部マネージャーの陣内一喜氏

病児保育や待機児童の解消など日本の子育てにまつわる社会問題を解決する事業を展開している認定NPO法人フローレンス。働き方革命に取り組み、スタッフの平均残業時間は1日15分、男性育休取得率100%という実績をだしています。「日本のお父さんの働き方を変える!」という熱い志をもつ働き方革命事業部の陣内一喜氏に「チームフローレンスの要」として機能しているというサイボウズOfficeについて活用事例を発表いただきました。

いろいろな家族の笑顔あふれる社会を目指す

フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」を目指しています。

子育ては親だけでやるのはなかなか大変です。親だけでなく、近所や福祉サービス、自治体など、いろいろなリソースを使って、子どもたちを育てていきましょうと呼びかけています。

赤ちゃん縁組が代表的ですが、血縁がある親子関係だけでなくいろんな親子がいます。多様な家族を包含する社会を私たちはつくっていきたいと思い事業をやっています。

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フローレンスがミッションとして決めているのは「親子の笑顔をさまたげる社会問題を事業によって解決する」ということです。

最初に始めた事業は病児保育です。お子さんが病気になると会社にいけなくなり働くのに支障が出てしまいがちですが、フローレンスの保育スタッフがおうちに伺い1日面倒をみます。

2010年からやっている「おうち保育園」は、待機児童の解消を目的にしています。都内でも空き家がたくさんあるのに注目して、小さいスペースを使って保育事業に取り組んでいます。東京に13園、仙台に2園あります。

2014年からは、障害児専門の保育園ヘレンや、障害児の訪問保育アニーという事業もやっています。

2016年からは、赤ちゃん縁組事業も始めました。子どもを育てられない事情があって妊娠してしまったお母さんと、子どもを育てたいけれどなかなか生まれないという親御さんを結び付けて新しい親子関係を結ぶ事業です。

日本のお父さんの働き方を変えてやる!

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私は、仕事よりなにより父であることを一番に書いているとおり、父親であることを大前提に働いています。

主にシステムや経理をみていますが、働き方にまつわる問題を解決していくための発信をしています。

もともとシステム屋を14年くらいしていましたが、1年半前にシステム会社で皆さんが、つまらない顔をしているのが気になって「よし!フローレンスで日本のお父さんの働き方を変えてやる」と思って、こういう場に立っています。

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みなさんは、どれくらいお子さんと過ごしていますか? 日本のパパが子どもと過ごす時間の平均値は1日20分未満だそうです。

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フローレンスでは、お父さんに「子育てに参加しましょう、地域社会に参加しましょう」とずっといい続けています。働き方革命に取り組み、スタッフの平均残業時間を1日15分におさえることができました。男性育休取得率は100%です。働きがいのある職場ランキング 5年連続20位以内にランクインで、殿堂入りしています。

働き方革命とサイボウズOffice

フローレンスでは、サイボウズOfficeを6年か8年前ぐらいから使っています。使っている機能としてはまずは、トップページです。いろんなサービスへのポータル的な使い方をしています。

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フローレンスが面白い使い方をしているのは、スケジューラと業務記録の融合です。会議中にできあがった議事録を、報告書としてスケジュールにはりつけています。

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設備予約では、会議室名を8つの行動指針フローレンスwayにして行動指針をスタッフの腹に落とすようにしています。両輪、変革者、前のめり、戦略脳という施設名にし、サイボウズ上でも毎日目にしています。

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フローレンスでは、在宅勤務をけっこうやっています。予定のカテゴリーに、種類をいれられるので「在宅」「いません」といれるなど、サイボウズOfficeの基本機能をフル活用しています。

サイボウズをやめようとしたら社内から大ブーイング

実は1年前にサイボウズOfficeをやめる検討をしていたんです。グーグルカレンダーに乗り換えようかと検討していたのですが社内から大ブーイングが起こりました。

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「サイボウズのUI(ユーザーインターフェース)が使いやすい」「なれているから変えないで」「サイボウズという会社が好きだから変えないでよ」といわれると、私もそこに愛を感じてしまい、やめるのは難しいなと思いました。

駒崎弘樹という代表がサイボウズの青野社長ととても仲が良いこともあり、やっぱりサイボウズOfficeを使うことにしました。今はkintoneも便利に使っているので、あのとき使い続ける決断をしてよかったなと思います。

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フローレンスでは、サイボウズOfficeがないと一日の仕事が始まりません。コミュニケーションもままなりません。

サイボウズOfficeは、「チームフローレンスの要」です。チームフローレンスとは、「事業部を超えてグレーゾーンを積極的に拾っていきながら仕事をしていこうよ」というポリシーですが、本当にその要としてサイボウズOfficeがあります。

続いて赤ちゃん縁組事業部の宇野澤より、kintoneとメールワイズの事例を紹介します。

つぎへ⇒赤ちゃん縁組事業部でのkintoneとメールワイズ事例

 

【関連イベント情報】
npo06302
 7月21日(木)開催 NPO法人のためのクラウド活用セミナー
(主催:サイボウズ株式会社、協力:NPOサポートセンター)
https://cybozu.smktg.jp/public/seminar/view/779

 

この記事を書いた人 : サイボウズ株式会社 『サイボウズNPOプログラム』
NPO法人の限りある時間や労力をより多くの社会課題の解決にあてていただけるよう業務効率の向上に役立つクラウドサービス「cybozu.com」を特別価格で提供しています。NPO法人様のクラウド活用は、「サイボウズNPOプログラム」でのお申込みがお得です。 https://npo.cybozu.co.jp/