内容 | 声が大きくて、理路整然と話ができる人だけではなく、声が小さくても、まとまっていなくても重要なことばを発する人もいる。多数決だけでは、貴重なことばを練り合わせていくことは難しい。過去の美しいことばを美しく朗読しても、それは市民のことばにはなりにくい。新しい社会を作り出していくためには、新しいコミュニケーション方法が生み出されなければならない。市民の新しいコミュニケーションを考えるために、市民のことばを提案する1冊。 【著者略歴】 加藤 哲夫 1949年福島県生まれ。1981年に出版社「カタツムリ社」を設立、1985年には、エコロジーショップ「ぐりん・ぴいす」を開店。1986年からエイズ問題、1992年より市民エコロジー事業のネットワーク化にとりくむ。近年は、NPOによる新しい市民社会のシステムづくりに取り組んできた。1997年11月には、NPO支援センターである「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立。全国を飛び回り、さまざまな人々をつなぎ続けているNPO活動の仕掛人の一人。 |
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目次 | ・子どもの可能性 ・他人との間で自分を確認する ・人の話が聞けるようになるテクノロジー、トーキングスティック ・他人とのコミュニケーションというものをもっと甘く見ていた ・セルフエスティーム ・自分に対する思いやりはないのか ・正解は外側にあるという奴隷の原理 ・学習塾でのエイズの話 ・平成純情銭湯物語 ・迷惑をかけよう 〔ほか〕 |