内容 | 超巨大企業のゴージャスな会議室。突然の予算削減にうろたえるばかりの人たち。おそるおそる著者は言う。「タダでできることはないかしら?」お金がない、人が足りない、経験もノウハウもない…著者の働く「非営利組織」の世界は、ないない尽くしの「ゼロ」の国。それでも彼らは、あの手この手で事業を回し、業績を伸ばし、イノベーションを起こして、ビジネスの常識も社会のあり方も変えていく。いまや米国大学生の人気就職先トップのティーチ・フォー・アメリカ(TFA)をはじめ、モジラ(Firefox)、カブーム!、クレイグズリスト、Kiva、アキュメン・ファンドなど、真に革新的な非営利組織が駆使する新時代の「ビジネスの知恵」を大公開。 【本書に登場する非営利組織】 ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)・・・米国の教育改革を推進する巨大NPO カブーム(KaBOOM!)・・・地域住民を巻き込んで全米各地に公園をつくる キバ(Kiva)・・・インターネットを介してP2P(個人間)のマイクロファイナンスを提供。 ドナーズチューズ(DonorsChoose.org)・・・熱血教師と応援する人々をつなぐ モジラ財団(Mozilla Foundation)・・・オープンソースのブラウザFirefoxを開発・提供 クレイグズリスト(craigslist.com)・・・地域密着&世界に広がる人気コミュニティサイト アキュメン・ファンド(Acumen Fund)・・・貧困削減につながる事業を支援する社会投資ファンド ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)・・・オンライン百科事典ウィキペディアを運営 ロビンフッド財団(Robin Hood Foundation)・・・セレブや投資家を惹きつけて貧困対策を支援 など多数 【著者略歴】 [著者]ナンシー・ルブリン(Nancy Lublin) 社会起業家。ドレス・フォー・サクセス創業者、ドゥ・サムシングCEO。1996年、低所得の女性に衣料品やキャリア開発プログラムを提供して経済的自立を支援する非営利組織ドレス・フォー・サクセス(Dress for Success)を創業。米国、カナダ、メキシコ、英国、オランダ、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドなど幅広い地域で年間5万人以上の女性を支援している。2003年、10代の若者にボランティアの仕事を仲介する非営利組織ドゥ・サムシング(DoSomething.org)のCEOに就任。2000年ニューヨーク女性委員会の選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に、2007年世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー」に選出された。ユーモアあふれる語り口でメディアでも人気が高く、『ファストカンパニー』誌にも多数寄稿。イェール大学ファカルティーメンバー。 [訳者] 関 美和(Miwa Seki) 翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。現在は、ベビーシッター会社のメイ・コーポレーション代表取締役。ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー誌などの翻訳を行う。主な翻訳書に、ハワード・ビーハー/ジャネット・ゴールドシュタイン著『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』(日本経済新聞社)、デビッド・マギー著『ジェフ・イメルト GEの変わりつづける経営』(英治出版)、レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース著『シェア―〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』(NHK出版)がある。 |
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目次 | 第1章 社員のやる気を最大化する 第2章 お金をかけずにブランドをつくる 第3章 外部の人材を活用する 第4章 賢くお願いする 第5章 お客さまを味方につける 第6章 役員にもっと働いてもらう 第7章 能力を引き出す人事を行う 第8章 ストーリーを活用する 第9章 財務を上手に管理する 第10章 物々交換を活用する 第11章 イノベーションを生み出す |