導入

認定NPO法人e-Education様

クラウドファンディング達成後の支援者管理どうしていますか?支援者へ「応援依頼コスト」が90%削減

認定NPO法人 e-Education(以下、e-Education)は、開発途上国における映像教育事業:映像授業を用いて、地理的・金銭的な教育課題を抱える地域の生徒たちに良質な教育機会を届けている団体です。e-Educationでは、インターネット募金、クラウドファンディングに力を入れています。
本記事では、セールスフォースのパートナー企業の株式会社IAFコンサルティング(現:株式会社エニシフルコンサルティング)が開発した、セールスフォース専用の支援者管理システム「GOEN DRM」をe-Educationが先行導入するまでのストーリーと、NPOサポートセンターがどのような役割を果たしたのかをご紹介します。

◆ クラウドファンディング常勝NPOがはまった落とし穴

当センターが「GOEN DRM」を紹介することになったきっかけは、e-Education 代表理事の三輪さんより、「支援者管理」見直しの相談を受けたことでした。

インターネット募金、クラウドファンディングに力を入れていた分、対面の支援者が少ないことが特徴でした。支援者のつながりが大切なNGOで、インターネットによる寄付の唯一のつながりが文字情報になっていました。エクセルにパスワードを設定する、原始的な方法で支援者管理し続けるのは不安で、「個人情報を徹底管理したい」と相談をいただきました。

e-Educationはクラウドファンディングで活動資金を調達する機会が多く、2つのクラウドファンディングサービスで、合計8回の目標達成をしています。一方で、キャンペーン、サービスごとに、支援者データが複数になり、その都度、新規でエクセル管理をしていました。支援者の重複管理ができないまま、寄付キャンペーンをスタートすることもあったようです。

セールスフォースの研修・セミナーに参加し、当センターの小堀と数回MTGを重ねた後、株式会社IAFサルティングが開発したセールスフォースパッケージ、「GOEN DRM」の導入を提案しました。

◆ 入念な準備もあり、たった2ヶ月間でスピード導入

2014年の夏ごろから、e-Educationのスタッフ2名の方々が、当センター主催のセールスフォース研修を2度受講されていました。セミナーへの参加が、活用を具体的にイメージしていただけたようです。セミナーで配布したテキストを、他のスタッフに共有できたことが、団体内の普及に大きくつながりました。

2014年12月、NPO法人化されたタイミングで、「NPOになったからには、顧客管理をきっちりしたい」とお問い合わせを受け、当センターの小堀がセールスフォース導入の事前相談を担当しました。

e-Education 代表理事の三輪さん

三輪さんと議論をする中で、インターネット募金に強いNPOに合ったサービスを求めていらっしゃることが明確になりました。数あるサービス中で、IAFコンサルティングのセールスフォース導入パッケージを提案。先輩NGO団体も、「GOEN DRM」を活用し、効果的に支援者管理をされているのが、三輪さんの決断の後押しになったようです。

IAFコンサルティングとの打ち合わせは2か月間で計3回。とてもスピーディーに導入が実現しました。実際、代表の三輪さんが海外出張のタイミングだったので、本来であれば1ヶ月ぐらいで導入開始ができたでしょう。導入タイミングをみながら、e-Educationのペースに合わせてすすめていきました。

導入後、スタッフ2名を中心に、セールスフォースに顧客情報の入力を実施。IAFコンサルティングから運用マニュアルの提供もあり、運用の壁はありませんでした。なによりやはり、導入前にスタッフ2名が、セールスフォースのイベントや研修に参加していたことで、スムーズな運用開始を実現できました。

◆ スタッフ2名で導入が実現

今回の「GOEN DRM」導入プロジェクトに関わったのは、代表の三輪さんと、スタッフ2名の方々。WEBマーケティングと、顧客情報管理を業務担当するスタッフのお2人です。

セールスフォース導入目的・戦略設定の事前相談は、当センターの小堀が務めました。IAFコンサルティングからは、林さんと本田さんのお2人に導入を支援頂きました。

IAFコンサルティング 本田さん

◆ 本質的にITに強いNPOへ。支援者管理の第2フェーズがスタート!

「GOEN DRM」の導入後、直近のクラウドファンディングプロジェクトでも、メールでの応援依頼のコストを10分の1に削減できました。これまで、支援者情報をエクセル整理してやらなければならないところが、「GOEN CRM」1つで管理でき、メール送信もできるようになりました。

これまではクラウドファンディングのサービスによって、得られる個人情報も限られていました。サービスごとに得られる情報も異なる環境でした。これからは、支援者と関係性をより深めていける情報を考えていらっしゃるようです。

支援者の情報を深いところまで整理して、どの顧客と親和性が高いのか調べることができます。支援者の感心事はなにか。支援の決め手となった出来事はなにか。期待してくれていることはなにか。データでまとめていき、指向性、パターンをみつけて、マーケティング活動に一層注力できる「支援者管理の第2フェーズ」の突入です。

「GOEN CRM」の導入で、顧客情報の整理をできました。今後は、セールスフォースの情報を活かしてどうアクションに活かすか。キャンペーン打ち出したり、発信したり、本質的にITに強いNPOに必要な、情報を活かすサービスのスタートを構築していく予定です。

◆ 導入支援プログラムへの感想

三輪さん:「セールスフォースは以前からいいなと思っていましたが、本当の意味で導入したときの効果は分かっていませんでした。NPOサポートセンター主催のセールスフォース研修や、関連イベントに参加することでイメージできました。導入に迷われているのであれば、研修や導入している先輩NPOに足を運ぶことをお勧めします。

GOEN DRM に関しては、IAFコンサルティングのご担当の2人から、導入後すぐに結果が出ないとわかっている中でも、ゼロから丁寧に教えていただきました。法人化間もない団体を信じていただき、期待、前向きなコメントやアドバイスをいただけたのも嬉しかったです。肩ひじ張らないで挑戦させてくれたことに感謝しています。」

林さん:「e-Educationは若くてイキイキして、頭も良くてITリテラシー高い。成長を感じながらご一緒でき、安心も期待もありました。こちらも中小企業のサービスにもかかわらず、すぐに導入してくれたことに感謝しています。」

「IAFコンサルティングの GOEN DRMは、e-EducationのようにITに強いNGOにも必要な機能を揃えています。今後も、e-Educationと意見交換を重ねて、良い関係を築きたいです。成長意欲の高いNPOは全面バックアップしていきます。」(本田さん)

小堀:「e-Education が新しいことをチャレンジする、ワクワクするプロジェクトでした。研修、事例紹介セミナーへの参加、個別相談の申込みと、丁寧で入念な準備が、今回のスピーディーな導入に繋がりました。今後もITに強くなりたいNPOをお手伝いしていきたいです。」

左から時計回りに、IAFコンサルティング 林さん、本田さん、NPOサポートセンター小堀、e-Education 三輪さん、薄井さん

団体名
認定NPO法人 e-Education
設⽴年⽉
2010年2月1日
組織規模
3,649,064円(2015年) *支出・経常費用計
メンバー数
有給専従:3名
Webサイト
http://eedu.jp/
事業内容
開発途上国における映像教育事業:映像授業を用いて、地理的・金銭的な教育課題を抱える地域の生徒たちに良質な教育機会を届けている。

※こちらは2015年8月時点の記事です。登場人物の所属・役職は記事作成時点のものです。

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