地域に好循環が生まれるニュース、地域の課題の解決をめざすプロジェクトの紹介が、あらゆるメディアで注目を集めています。
少子高齢化をはじめとする社会への不安、日常の生活が変わりつづける不安定さ、地域課題や住民のニーズの多様化と複雑化が、注目を集める大きな理由のひとつでしょう。
この社会不安には、きめ細かな対応が必要です。財政と人材に限りのある行政だけでは対応ができません。地域の課題解決が生まれる仕組みづくり、なかでも、異なる組織間の協働、NPOの関わり、地域協働の取り組みに期待が集まっています。
NPOなどの地域づくりを担う団体やチームが、組織の運営力を高め、連携や協働をして、地域課題の解決や新たな価値を生み出しはじめています。
NPOをはじめとする組織と連携して、地域づくりを推進することが国家戦略にもなりました。しかしながら、行政とNPOともに互いの組織文化を理解しきれず、協働が実現できないケースは少なくありません。
本研修のテーマは、「自治体とともに地域のNPO支援・協働を進める伴走者の育成」です。
共有するビジョンを持ち、協働で地域づくりを進めるためには、両者の間に立って翻訳をする<伴走者>が必要です。NPOの持続可能な事業実施のために、組織の運営力を高め、必要なリソースの発掘、コーディネートをしてプロジェクトを推進する力が求められています。
講師は、自治体の政策形成支援や、助成制度・協働事業の構築支援の実績がある、NPOサポートセンター「協創のプラットフォームづくり支援部門」のマネージャーです。東京都府中市、品川区、中央区、大田区とともに、NPO支援、協働推進に15年ほど取り組んできました。
自治体におけるNPO支援や協働推進施策の基礎知識の習得、協働事業の構築を支援するケーススタディなどを通し、自治体とのパートナーシップによる地域とNPOの好循環を生みだす伴走支援について学びましょう。自治体施策の提案や実行をサポートする伴走者の第一歩を応援します。
また、ご経験とスキルに応じて、当団体が都内23区で展開する自治体向け事業に関わる機会の提供も見据えています。
<全2回のプログラム内容>
※PCもしくはスマートフォンをご持参ください。ゼミ中にご関心のある自治体のwebサイトなどを調べます。
第1回 : 自治体協働と事業をつくる考え方と技術
・自治体の組織文化を知る : 計画行政、予算サイクルなど
・協働 / 協働事業の考え方とその技術
・中間支援とコーディネートの役割
・事例の紹介 : 自治体への伴走支援例、拠点を活用したNPO支援、地域リソースのマッチングなど
第2回 : 自治体におけるNPO支援と協働推進のケーススタディ
・伴走支援の事例紹介 : NPOからの運営 / 経営相談の対応
・ワークショップ「地域のNPOの組織運営相談の対応と回答」、受講生発表と講師のフィードバック
・ワークショップ「自治体に事業提案を考えたいNPOの、協働マッチング相談の対応と回答」、受講生発表と講師のフィードバック
講師紹介
ゼミ講師 : 杉原 志保
- 所属
- NPO法人NPOサポートセンター 協創プラットフォームづくり支援部門 マネージャー
- プロフィール
- 大学院時代は、地方自治体のジェンダー施策を研究。並行してフリーランス、全国の自治体の調査や行動計画策定に従事。川崎市役所入庁後は、ジェンダー施策の行動計画策定・事業進捗確認・点検評価の制度設計(専門調査員)。そこでNPOの運営難に直面し、NPO支援の道へ。その後、かわさき市民活動センター、川崎市男女共同参画センターを経て現職。
<これまでの実績>
・団体設立支援、事業展開支援 : 延べ400件ほど(助成事業および協働事業を含む、分野不問)
・組織運営強化(ビジョン策定 / 戦略設計)連携相談、協働相談対応件数 : 300件ほど
・連携 / 協働マッチングのコーディネート : 100件ほど
・受託案件の獲得(国 / 自治体) : 10件ほど
・自治体調査 / 行動計画策定 : 4件
対象
・自治体と連携して、NPO支援や協働の推進に取り組みたい方
・地域の課題解決が生まれる仕組みづくりを仕事にしたい方
・自治体との仕事に必要な知識や実務を知りたい方 : 自治体の組織文化、NPO支援や協働推進の施策、事業の立ち上げを支える制度など
▼次の方に特におススメです
・自治体に関わる仕事をした経験のあるフリーランスの方
・中間支援のスタッフで、他の自治体のNPO支援や協働推進の仕事に取り組みたい方
・自治体職員で、NPO支援強化、協働による地域課題解決を強化したい方
持ち帰れる成果
・地域の課題解決に取り組む人材や事業を育てる視点
・自治体の組織文化に関する理解(行政の計画の進め方、施策の実施サイクル、NPO支援や協働推進に関する施策概要等)
・NPOの組織運営力強化、認知向上、支援リソースの収集・コーディネートに関する実務理解
・自治体がNPOと協働し、地域の課題解決 / 新しい価値を生みだす事業を、地域に実装するノウハウ
日時
・第1回 : 5月24日(火)14:00-16:30
・第2回 : 6月7日(火)14:00-17:00
受講料 : 料金プランA(個人受講)
・受講料(2回セット料金) : 20,000円 / 1人(現地参加のみ)
・お支払い : 事前のお振込となります。請求書をメールで送付しますので、講義開始の1週間前までにお振込みください。なお、直前にお申し込みをされた方は、現地払いも可能です。
・お申込み : 本ページ下部のフォームより必要事項をご記入ください。
・その他 : 現地参加者のみ、紙のテキスト資料を配布します。
受講料 : 料金プランB(団体受講)
・受講料(2回セット料金) : 30,000円 / 1団体(現地参加1名+オンライン参加3名 ※ )
※オンライン参加4名以降は、+5,000円 / 1人 となります。
・お支払い : 事前のお振込となります。請求書をメールで送付しますので、講義開始の1週間前までにお振込みください。なお、直前にお申し込みをされた方は、現地払いも可能です。
※個人会員の方は、ゼミの団体受講については会員価格(受講料割引)の対象外となります。
・お申込み : 本ページ下部のフォームより「受講者全員分」の必要事項をご記入ください。希望参加方法(現地参加 or オンライン参加)を必ず選択してください。
・その他 : 現地参加者のみ、紙のテキスト資料を配布します。
▼団体受講について
・同一の団体から、現地参加1名+オンライン参加複数名で受講できます。
・各講義に、毎回1名現地参加者が必須です。
・現地参加者は、質疑応答、ワークショップ参加、提出した課題に講師からのフィードバックを受けることができます。オンライン参加者はできません。
▼映像視聴方法
・Vimeo 動画のシステムで映像配信します。アカウント登録などの必要はありません。
・受講料お振込み確認後、開催3日前を目安に「放送URL」を申し込みメールアドレスにお送りします。
・生放送時間+終了直後から2週間以内であれば、映像を何回でも視聴できます。
映像配信・技術協力 : 株式会社VoiceJapan
受講料:料金プランC(オンライン受講:聴講生)
・受講料(2回セット料金) : 10,000円 / 1人(オンライン参加のみ)
・聴講生は、質疑応答、ワークショップ参加、課題提出のフィードバックを受けることができません。
・お申込み : 本ページ下部のフォーム【 聴講生のお申し込みはこちら 】より必要事項をご記入ください。
▼映像視聴方法
・Vimeo 動画のシステムで映像配信します。アカウント登録などの必要はありません。
・お申込み確認後、開催3日前を目安に「放送URL」を申し込みメールアドレスにお送りします。
・生放送時間+終了直後から2週間以内であれば、映像を何回でも視聴できます。
★本ゼミは「オンデマンド見放題 Premium プラン」対象研修★
・人数制限なし、視聴期間が10倍(生放送終了後から6ヶ月間)、定額制(月額30,000円)の、「 Premium プラン」での受講も可能です。
・詳細はこちらから⇒ https://npo-sc.org/training/good-business-studio/premium/
定員
6名(オンライン参加者は除く)
会場
NPOサポートセンターオフィス (東京都港区芝4-7-1 西山ビル4階)
・JR山手線、京浜東北線「田町駅」から徒歩8分
・都営三田線、浅草線「三田駅」A7出口から徒歩5分