限られた人員や時間の中で、新任スタッフの教育が現場の実務(OJT)中心となってしまうNPOは少なくありません。

しかし、OJTをより効果的に活用し、また新任スタッフに早い段階で活躍してもらうためには、あらかじめ身に着けておくべきスキルや考え方があります。

NPOの活動では団体内外で異なるセクターやバックグラウンドの人たちと意思疎通を図る場面も多く、情報共有や合意形成をスムーズに行うためのコミュニケーションも欠かせません。

本講座では、ビジネスマナーやNPOに対する理解はもちろん、マルチタスクな状況下における仕事の進め方を学ぶことで、新任スタッフが継続して仕事をやり遂げられるスキルと考え方の基礎を身につけます。

また、自分の働き方を主体的に考えながら、団体における日々の業務に取り組むための”キャリアデザイン”についても、ワークを交えて考えていきます。

一般的な新人研修にはない、NPOならではの業務特性を捉えた、1日完結の講座です。

<プログラム:NPOで働くためのスキルと考え方を学ぶ>
(1)NPO概論 :
NPOの組織構造やステークホルダー、ビジネスの特徴(企業との違い)等、NPOで事業を行う上で必要となる前提知識を理解します。

(2)ビジネスマナーとコミュニケーション :
身だしなみや名刺交換の仕方、言葉遣い(話し方)に加え、企業や行政等の相手や状況に応じた対外的なコミュニケーションについて習得します。

(3)プロジェクトの進め方とタスク管理 :
事業における成果の考え方や、業務を効率的に進めるための計画の立て方、業務遂行中の報告・連絡・相談の仕方まで、チームの一員として実際に仕事を進めるために欠かせないスキルを身につけます。

(4)キャリアデザイン・働き方 :
自分のキャリアや働き方を主体的に計画し、実行していくための考え方を学びます。ソーシャルセクターで働く人にとって特に重要なポイントです。

講師紹介

講師:五井渕利明

所属
認定NPO法人かものはしプロジェクト 日本事業担当マネジャー、箱根あそびネット 代表
プロフィール
地方公務員としてケースワーカー等を経験した後、NPOや映画制作の活動との出会いをきっかけに独立。ファシリテーター、組織開発、プロジェクトマネジメント、研修講師の経験が特に豊富で、NPO法人CRファクトリーでは副理事⻑を務めた(現在は退任)。2020年からは認定NPO法人かものはしプロジェクトでマネジャーを務めている。
自分自身の子育てでの葛藤や過去のヤングケアラーの経験から感じたことの影響もあり、かものはしプロジェクトの日本事業の立ち上げから参画。児童虐待をはじめとした不条理を生み出す構造そのものが変容することにより、ひとりひとりの尊厳が大切にされる社会になることを目指して活動している。
・箱根町在住、妻と2人の子どもとの4人暮らし
・趣味:ランニング、筋トレ、読書、ラジオ、フェミニスト活動、こどもの人権活動

対象

・NPO / ソーシャルセクターでのスタッフ経験が3年以内の方
・これからNPO / ソーシャルセクターで働く予定の方
・団体内に人材育成や研修の仕組みがなく、NPOでの基本的な仕事の進め方を学びたい方
・入職前後に、NPOや自団体で働くことのイメージを具体化しておきたい方

持ち帰れる成果

・NPOの組織や事業に対する理解
・多様なステークホルダーとのコミュニケーションのコツ・タスク管理方法の習得
・マルチタスク、少人数であっても主体的に取り組める仕事の進め方とマインドセットの習得
・自分の働き方を主体的に計画し、実行するキャリアデザインの考え方の習得

日時

5月24日(水)11:00-16:30

受講料

Zoom受講チケット:4,000円

【参加方法】
・本講座は生放送でのオンライン受講限定です。
・オンラインミーティングツール「Zoom」を使用します。事前にインストールをお願いいたします。
・開催3日前を目安に、Zoomの参加URLを申し込みメールアドレスにお送りします。
・テキスト等の資料は事前にデータで送付いたします。
・当日の参加者側の環境での接続や音声の不備はフォローできかねますので、ご了承ください。

【推奨環境】
・当日は以下の環境を整えてご参加ください。
・使い慣れたPC(スマホではなくPCからのご参加をお勧めしています。)
・安定して速度のあるインターネット回線への接続
・雑音が少なく話しやすい静かな場所
・当日は参加者同士のグループワークがございます。当日はビデオをONにしてのご参加をお願いいたします。

定員

40名

会場

Zoom(オンライン)