どのNPO法人の運営にも共通して必要な事務作業「事務局業務」。

自団体に必要な事務局業務の把握、責任を持った運営が、事務局長、事務局スタッフの皆さんに求められます。

事務局に求められる業務は多岐にわたり、常に事業も忙しく、毎回なんとなくで済ませていないでしょうか。

実態調査によると、適切な事務局運営が難しいと答える団体がとても多い結果が出ています。

本講座は、団体運営に必要な事務局業務(所轄庁手続、法務局手続、総会・理事会運営、会計実務、労務管理など)の全体像を正確に把握します。

また、講座後に実施する「NPO法人事務力検定」を受検することで、理解度や習熟度を明確化し、事務力の向上を目指します。

NPO法人の事務を基礎から学びたい、正確なやり方が分からないまま取り組んできたけれど、復習して学び直したいという方にもおすすめです。

多岐にわたる事務局業務の理解と実行力を伸ばすことは、事務局長や担当者自身の安心だけでなく、団体の信頼性を高めることにつながります。

「適切に運営できているだろうか?」という不安な気持ちの解消を目指して、是非この機会に、事務局業務の全体像を一緒に確認していきましょう!


※なお、限られた講座時間内で、NPO法人に関する事務作業全体を網羅するため、会計や労務などの詳細実務については割愛します。具体的な実務については、別途、NPO会計や労務の専門講座の受講もあわせてご検討ください。

※サテライト開催となるため講師はリモートでの講義となります。会場には、事務力セミナー認定講師資格を有するスタッフがおりますので、ご質問やご相談は会場でご対応いたします。

<講座内容>
(1)NPO事務局基礎
・NPO法人の制度、法人運営業務の全体像、定款など。
・実態調査によると、多くの団体が定款に沿った運営ができておらず、定款違反の状態です。この機会に定款をチェックし適切な運営を目指しましょう。

(2)所轄庁手続
・情報開示事務、事業終了後手続、役員変更、定款変更手続など。
・毎年の報告から各種変更の手続きを確認します。いざという時に慌てないよう把握できます。

(3)法務局手続
・登記の手続き、役員変更手続、登記事項証明書の読み方など。
・意外と忘れてしまいがちな、法務局手続きを把握できます。

(4)会議の運営
・総会、理事会の要件、招集・議事録作成の手続など。
・実は注意しないといけないポイントが多い、総会・理事会運営。自信を持った適切な運営を目指しましょう。

(5)会計実務
・NPO法人会計基準、現金や通帳の管理、現金出納帳、勘定科目、仕訳、月締め、各種台帳など。
・NPO法人に求められる会計実務の概要を確認します。

(6)労務管理
・就業規則、雇用時の手続き、日々の手続き、退職時の手続、社会保険など。
・有給スタッフがいる団体はもちろん、これから採用を検討している団体も各種手続きを把握しましょう。


<NPO法人事務力検定について(受験は任意)>
▼概要 : NPO法人に必要な事務局業務全般について、その理解度を問う日本で唯一の検定で、2013年より全国各地で実施されています。(原則として個人を対象としています。)

NPO法人の事務局スタッフの事務能力向上と、「事務ができている」状況の明確化を図ることで、事務を担当される方、団体に関わる方へ安心と信頼を提供します。
検定の合格者が所属する団体は、CANPANサイトへの掲載や助成金申請等の際に記載することができます。

「入門手続編」、「応用実務編」と2つの難易度がありますが、今回は「入門手続編」のみの試験開催となります。

▼試験方式 : 多肢選択式

講師紹介

加藤 彰子(サテライト)

所属
岡山NPOセンター NPO事務支援センター センター長
プロフィール
2006年6月、NPO法人岡山NPOセンター経理・労務担当の職員として入職。
2013年度より、NPO事務支援センター センター長として従事し、岡山県内の非営利組織向けに事務、会計相談を多数行っている。
全国で非営利組織向けに、会計、労務、所轄庁の手続き等のセミナー講師を行っている。

志場 久起(サテライト)

所属
和歌山県NPOサポートセンター センター長/全国NPO事務支援カンファレンス 会長
プロフィール
1976年和歌山県海南市生まれ。和歌山大大学院修了。生涯学習や社会教育の分野を知る事でまちづくりに興味を持つ。
学童保育指導員を経て、2002年7月わかやまNPOセンターの事務局スタッフに就任。翌年から理事を兼任。
2006年4月から和歌山県NPOサポートセンター副センター長、15年から4年間センター長として、県内各地でNPO設立支援や運営相談などを担当。
2019年4月からセンター長と法人事務局長を兼務。2022年6月から理事長。
ほかに公共交通活性化や都市計画、まちづくりの活動にも取り組む。

【会場コーディネーター】松浦 亮輔

所属
NPOサポートセンター
プロフィール
民間企業にてシステム開発に従事。その後公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本にてキャンペーン担当、
NPO法人監獄人権センターにて事業実施及び会計を含む事務全般、NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会にて
事業担当のほか、支援者情報管理システムの導入・運用を担当。
NPOサポートセンター入職後は、様々な分野の非営利組織の会計、支援者管理、総会運営等のバックオフィスサポートを担当中。

NPO事務支援カンファレンス認定講師、准認定ファンドレイザー。

【メッセージ】
会場でのご質問や相談に対応いたします!

対象

・設立から約2年以内のNPO法人の事務局長、事務局スタッフ、管理部門担当者
・新たに、事務の担当になった方、スタッフになった方
・NPO支援組織、中間支援組織の職員
・NPO法人のスタッフを目指す方 など

日時

2024年2月4日(日)10:00-17:30
※16:00から検定試験および解説を実施(任意参加)

受講料

6,000円(検定受験料1,000円を含む)
※検定を受験しない場合にも割引等はありません。
※当日、会場にてお支払いください。なお、お支払い方法は「現金のみ」となります。

定員

30名

会場

協働ステーション中央会議室(東京都中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階)
・東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」4番出口より徒歩3分

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