研 修
事業承継・世代交代を戦略的に考える「NPO代表者・経営者向けゼミ」(団体プラン対応ゼミ)
第1回 : 9月4日(木)、第2回 : 9月11日(木)
全国のNPOの代表者を対象に実施した「NPO代表者白書」では、5年以内に代表交代を予定している団体が半数を超える一方で、準備が進んでいない実態や、候補者の不足が明らかになりました。
私たちはこの結果を受け、NPOの事業承継を「見過ごせない社会課題」と捉え、2023年には「NPO事業承継サミット」を開催。多くの現場の声に触れるなかで、組織の持続可能性や地域への影響を実感してきました。
今回のゼミは、その問題意識を出発点に、次世代に活動をつなぐための具体策を学ぶ実践型のプログラムです。
第1回では、「共同代表制」を取り入れた注目団体の事例を紹介し、導入までのプロセスや乗り越えた課題などを共有します。第2回では、専門家・中間支援組織の視点から、NPO向けの事業承継支援サービスや白書で見えた業界全体の構造をひも解きます。
次世代に活動をつなぐための具体策を探り、行動につながる知見を得る機会として、ぜひご参加ください。
【全2回のプログラム内容】
■第1回 : NPOの事業承継のリアルな実践知を学ぶ
注目を集めるNPOの事業承継スタイル「共同代表制」 : ゲストNPO2団体による事例紹介
■第2回 : NPOの事業承継の支援策と最新の動向
事業承継のNPO支援サービスの紹介 / 「NPO代表者白書」から読み解くNPOの事業承継の現状と課題
【参考リンク】NPOサポートセンター、NPOの代表810名に聞いた「NPO代表者白書」を発表 | PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000124072.html
【日時】
第1回:9月4日(木)14:00-16:00
第2回:9月11日(木)14:00-16:00
【講師】
<第1回>
・進行:関口 宏聡
(NPO法人セイエン 代表理事)
1984年生まれ、千葉県出身。2003年から環境NPOにて子ども自然体験活動などを行い、2009年、東京学芸大学卒業。2007年6月からシーズ・市民活動を支える制度をつくる会に勤務し、2009年の日本ファンドレイジング協会設立に尽力。2011年の「新寄付税制・NPO法改正」実現において、NPO側の現状や意見を取りまとめ、省庁・国会議員へのロビー活動を担った。この改正NPO法成立以降は、認定NPO法人制度の普及のため、日本全国を駆け巡り、これまでに300以上の講演をしてきているほか、NPO法人の認定NPO法人取得・維持の相談のコンサルティングを務める。2015年7月よりシーズの代表理事として、フードバンク活動やケアラー支援、災害救助法改正等のアドボカシー活動支援にも奮闘。2021年11月から現セイエンに事業承継し活動中。新宿区協働支援会議委員など。
・ゲスト:岡本 祥公子
(認定NPO法人サービスグラント 共同代表)
慶応義塾大学総合政策学部卒。人材会社クリーク・アンド・リバー社で企業とクリエイターのマッチング業務に従事。2009年より週末ボランティアとしてサービスグラントに関わりをはじめ、初スタッフとして入職。2011年からは関西事務局長として大阪、神戸などでの活動を展開。2015年に東京に拠点を戻し、企業・行政等との協働プログラム運営、地域を応援する「ふるさとプロボノ」の推進のほか、人材研修プログラム「プロボノリーグ」、「ソーシャルアクションアカデミー」、「社会参加オープナー」なども担当。2019年の理事就任を経て、2025年4月より共同代表。2022年度 東京都人生100年時代社会参加施策検討委員会委員、2024年度 国分寺市協働事業審査委員。兵庫県宝塚市生まれ。
・ゲスト:安達 亮
(NPO法人コモンビート 代表理事 / COO(Chief Operation Officer))
1981年10月18日生まれ、東京都渋谷区出身。大学卒業後、そのまま企業就職することに違和感を抱き、多様な価値観と出会うべく2004年に地球一周の船旅「ピースボート」に乗船。船上でNPO法人コモンビートの活動に出会い、共感。帰国後すぐコモンビートの運営に参画、ミュージカル運営、NPO法人運営、ボランタリースタッフマネジメントを仕事にすること20年。2005年より事務局長、2014年より11年間理事長を務め、2025年より共同代表制の代表理事、CCO(Chief Operation Officer)に就任。「人と組織」や「ダイバーシティ&インクルージョン」関連の講演・セミナー登壇を行うほか、NPO法人日本ブラインドサッカー協会など多くの非営利団体の活動に携わり、事業プロデュース・事務局プランニングなどを通じて幅広く活動支援を行なっている。
<第2回>
・講師:中尾 さゆり
(NPO法人ボランタリーネイバーズ 理事長 / 税理士法人TAG経営)
1999年よりNPO支援に継続して取り組んでいる。2018年ボランタリーネイバーズ副理事長、2020年代目理事長就任。税理士業務における中小企業の事業承継施策をヒントに、2016年からNPOに関する事業承継支援に着手。当事者としての3代目理事長就任においては、若手理事会による検討や企業内診断士チームによるサポートを活用して中期重点計画策定を行った。2023年度「休眠預金等活用法に基づく活動支援団体」として、NPOの持続可能な体制をつくる「かなめびと応援プロジェクト」を行っている。
・講師:松本 祐一
(NPO法人 NPO サポートセンター代表理事 / 多摩大学経営情報学部教授)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専門はソーシャルマーケティング。学生時代に「国境なき医師団」日本事務局に関わったことをきっかけに学生団体の立ち上げを経験後、市場調査会社で商品開発に携わり2005 年から多摩大学総合研究所勤務。2019 年4 月より現職。多摩地域を中心に企業、行政、NPO の事業開発支援に従事し、セクターを超えた「協創」をコーディネートしている。共著に『入門 ソーシャルセクター』(ミネルヴァ書房、2020年)などがある。
【対象】
・代表交代、事業承継を検討しているNPOの代表者や経営層
・地域や活動の持続可能性を見据え、次世代への引継ぎを模索している方
・組織基盤強化メニューを企画する中間支援組織やNPO支援コンサルタント
【持ち帰れる成果】
(1)NPOの事業承継、代表交代の最新動向と構造的課題の理解
(2)「共同代表制」など、柔軟かつ実践的な代表交代の仕組みと導入プロセス
(3)自団体における次世代への継承や、経営体制の再設計に向けたヒントと視座
(4)NPOの事業承継支援につながる具体的なサービスの把握
【定員】
6名(オンラインはのぞく)
【受講料】
■料金プランA(個人受講)
受講料(2回セット料金) : 5,000円 / 1人(現地参加のみ)
現地参加者のみ、紙のテキスト資料を配布します。
■料金プランB(団体受講)
受講料(2回セット料金) : 10,000円 / 1団体(現地参加1名+オンライン参加3名 ※ )
オンライン参加4名以降は、+3,000円 / 1人 となります。
▼団体受講について
同一の団体から、現地参加1名+オンライン参加複数名で受講できます。
各講義に、毎回1名現地参加者が必須です。
現地参加者は、質疑応答、ワークショップ参加、提出した課題に講師からのフィードバックを受けることができます。オンライン参加者はできません。
■料金プランC(オンライン受講:聴講生)
受講料(2回セット料金) : 3,000円 / 1人(オンライン参加のみ)
聴講生は、質疑応答、ワークショップ参加、課題提出のフィードバックを受けることができません。