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【story】協働ステーション中央のスタッフが語る ”地域で働く魅力”

【story】協働ステーション中央のスタッフが語る ”地域で働く魅力”

NPOサポートセンターでは、東京・中央区における社会貢献活動や団体間の協働を推進する地域拠点「協働ステーション中央」で働くスタッフを募集しています。

日頃イメージしにくい中間支援の仕事や、地域で働く魅力を、多くの人に知ってほしいーー。

そんな思いから、3人のスタッフが、それぞれの立場から、仕事や魅力を語ります。

経歴もまったく異なる3人の仕事にかける思い。そして働く姿勢を、ぜひご覧ください。

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【協働ステーション中央 スタッフプロフィール】

杉原 志保(中)

1975年東京生まれ。中央大学大学院法学研究科修了。川崎市役所、かわさき市民活動センター、川崎市男女共同参画センターを経て現職。これまでに自治体の調査や計画策定、評価制度の構築、助成金等の中間支援業務を通じ、200近い市民活動団体の設立や事業展開に携わる。NPOサポートセンターで自治体中間支援拠点の管理運営や業務改善等の支援、府中市市民活動センターの開設コンサルに従事。2014年からは、社会貢献分野で働く女性たちが分野を越えて協働し、女性の問題等を解決するN女プロジェクト代表。協働ステーション中央統括責任者。中央大学法学部兼任講師。

福島 宏希(右)
1982年東京生まれ。早稲田大学理工学部環境資源工学科 卒業。米国フロリダ州立大学公共経営・政策大学院 修士課程修了。環境問題の研究・仕事・活動を10年以上にわたって行う。コンサルティング会社勤務後、NPOに転職。若者の政治参画を推進するための活動にも注力し、若者から国会議員に対して政策提言を行えるプラットフォームを築いた。国際ボランティアNGOの勤務を経て、2017年よりNPOサポートセンターに勤務。特に協働ステーション中央の運営を担当している。

佐藤 祥子(左)
1992年生まれ。12歳までをタイで過ごし、通信制高校を経て法政大学法学部に進学。在学中に東北支援の学生団体を設立する。地図サービスを扱う民間企業を経て、2016年より現職。NPOサポートセンターでは、人材育成、研修事業を担当。また、協働ステーション中央にて社会貢献活動のコーディネートに取り込む。その他、「Neighbors Next U26 Project」では26歳以下の学生・社会人と共に単身世帯のマンションコミュニティづくりを行うなど、都市の社会課題解決に取り組む。

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―皆さんのキャリアについて教えてください。

佐藤:私は民間の地図サービスを扱う企業で2年間、営業と企画の仕事を経験した後、NPOサポートセンターに転職しました。元々学生時代に震災を経験し、災害ボランティアの学生団体を立ち上げた経験から、市民活動やNPOに関心があって。会社員時代にNPOの経営支援をするプロボノ活動をしていたことがきっかけで、中間支援の仕事にも興味を持ちました

福島:これまで環境問題やボランティア推進の中間支援組織で働いてきました。全国または世界を舞台にした仕事は心躍る毎日でしたが、地域における活動をもっと知りたいと思うようになり、NPOサポートセンターの中でも特に協働ステーション中央を選びました。

図12017年度に開催した講座の一部

杉原:大学院時代は、自治体の男女共同参画政策を研究しながら、フリーランスで調査や行動計画づくりのコンサルをしていました。それがご縁で川崎市役所に入庁しました。市役所で5年働いた時、団体の資金調達が課題と感じ、資金調達を学ぼうと、川崎市の中間支援組織へ。そこで助成金業務を担当しました。その後、今に至ります。

―佐藤さんは民間企業からの転職ということですが、不安はありませんでしたか?

佐藤:私は第二新卒に当たる年齢で転職活動をしているので、スキルや知識の面で特に不安を感じていましたが、先輩スタッフと同席して団体の相談に対応したり、企画にフィードバックをもらったりするうちに、勘所が分かるようになりました

学生時代からのボランティア経験も、ユーザーの求めるものや困りごとが分かるという意味で、日常業務に活きていると思います。

杉原:スキルも大切ですが、それよりも「自分がこの社会で何を果たしたいか、そのために何をしていくべきなのか」、さらにそのために自分は何を活かせるのか、不足しているならどう足せる仕事を選ぶのか、そんなふうにして仕事を選びたいですね。

―皆さんが、協働ステーション中央でこれまで関わったプロジェクトや、普段の業務について教えてください。

佐藤:施設管理や相談等の業務に加えて、十思カフェや講座の企画運営、その他協働マガジンの制作やSNSの発信といった広報の業務も担当しています。主担当の企画についても、基本的には案を作って相談、皆の意見や地域の特性・ニーズなども取り入れて、練って、創りあげるというプロセスを踏んでいます。

ものすごくクリエイティブな企画の仕事もあれば、ものすごく地道な事務仕事もあり、私は結構そのメリハリが好きだったりします。

30850165_975874909243886_1384131160_o毎月、お茶を飲みながら地域や社会のことを語り合う「十思カフェ」の様子

福島:私は入職して約半年で、ようやくある程度仕事を覚えてきたかなという段階です。チラシを町会の掲示板に貼ったり、町会長に手渡したりと、地域と密接に関わる場面も多いです。

中央区はそれほど規模の大きな自治体ではありませんが、伝統のある日本橋、華やかな銀座、高層マンションの立ち並ぶ月島など、多彩な側面を持っており、それぞれの地区の特徴が大きく違うため、ひとくくりにはできません。自然と地域の課題も地区ごとに変わってくるため、各地区の特徴やどんな活動があるかなどをよく知っていくことが大切です。

杉原:協働ステーション中央では、統括責任者として、マネージャーをしています。でも事業も担当しています。いわばプレイングマネジャーですね。皆と一緒に事業企画も運営もコピーも印刷もしています

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あとは、とにかく、皆がどうやったら、それぞれの持ち味を生かして、この職場で主体性を持って、楽しく仕事をしていけるのか。経験も実績も違いますが、それが皆の持ち味。それを事業運営にどう活かせるのか、そのために私は何をどう決め込んで、皆が働きやすい判断をすべきなのかを考えています。

立場や経験が違っても等しく意見を言い合える関係性。そして信頼感。それを基にした持続可能な組織づくりを大切にしています。

―協働ステーション中央では、町会、自治会やNPO団体、企業などさまざまな地域の人たちと関わり合いながら日々の業務を行っていると思いますが、そんな中で感じる仕事のやりがいと難しさは何ですか?

佐藤:地域のつながりが薄れた都心の一人暮らしでも、災害時に助け合えるゆるやかな関係がある。子どもが不登校になっても、学校以外の選択肢を選べる。自身の経験から、そんな風に社会、特に都市部に存在する生きづらさを解決したいという思いがあります。

私たちの仕事は、その課題解決の主体ではなく、主体同士をつないだり、主体がもっと力を発揮できるようにサポートするのがメイン。主体でないからこそ、客観的に必要性を説明できたり、関心を持ってくれる人を増やしたりできます。様々な価値やノウハウを持つ多様な主体と共に課題解決に取り組めるところが、一番のやりがいです。

DSC_0460ボランティアやNPO 団体、企業、町会・自治会との接点、関わるきっかけを後押しする年一回のイベント「つながりマルシェ」の様子

杉原:コミュニティの中で、あるべき社会の実現にむけそれぞれの主体を調整する過程は難しいですが、一番好きですね。互いに意見を対等に言いあえる関係が信頼を生む。やりがいがあります。

―そのような”地域”で働くことの魅力はどんなところにあるでしょうか?

福島:多様な人々に出会えることです。特に、生活や生き方に深く悩んだ末に自らの道を見出して活動につなげている人たちの姿には、自分も励まされるし、応援したくなります。同時に、どうやったらもっと多くの人に一歩を踏み出してもらえるのか、悩むところでもあります。

杉原:たしかに福島さんの言うように、色々な人々に出会えることは魅力ですね。私自身も団体の方々に助けてもらうこともあるし、そうした双方向の関係が本当に豊かだなと思います。

―皆さんが仕事をするうえで大事にしていること、ポリシーがあれば教えてください。

佐藤:相手の立場に立って考えること。団体や、活動を始めたい人が、何に困っていて、何が実現できたらワクワクするか。絵空事ではない、地に足が着いた仮説がきちんと立てられた企画には、自然と人が集まってきます。

福島:より大切だと思うのは、なぜその人達がそのような考えになったのかということだと思います。それを知るには、より心の奥底に焦点を当てることが大事ではないかと。

杉原:団体の方々とは「する/される」の関係でないと思うんです。私たちは、課題を客観的・多角的に捉え、自分も勉強しながら相手に提案し、ともに解決し合う。そういう存在でありたいです。その意味で、常に誠実で在りたいし、相反するようですが、変われる強さや柔軟さを持っていたいです。

IMG_29552017年度に実施した協働提案事業の様子

マネージャーとしては、立場を越えて対等に意見を言い合えたり、主体的に意見やアイディアを出し合えたり、互いを気遣える職場づくりをしていたい。皆を追いつめないユーモアは持っていたいですね。一人ひとりが仕事しやすい、威力を出せるよう、私はどう在るべきなのかいつも考えます。チームの皆とはそんな関係でいたいです。

地域とは、絶え間なく変わる”なまもの”だと感じます。切り取り方で、いくつもの顔を持つ。1+1が2にならないこともあるし、合理的にはいかないこともある。そんな難しくて魅力的な地域を、どう捉え企画していくか。魅力的なメンバーと、つねに攻める組織であり続けたいです。

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NPOサポートセンターでは、現在自治体連携に関わるスタッフを募集しています。 皆様からのご応募を、スタッフ一同お待ちしております!

▼募集要項、詳細はこちらから
https://npo-sc.org/main/news/news-2047/

【説明会の開催】
日時:(いずれも同一内容)
・第1回 2021年4月15日(木)18:30-20:30 協働ステーション中央(会場)
・第2回 2021年4月20日(火)19:00-21:00 オンライン開催(zoom)
・第3回 2021年4月24日(土)10:30-12:30 協働ステーション中央(会場)

会場:協働ステーション中央(第1回、第3回)
・東京都中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階
・東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」4番出口より徒歩3分
MAP:https://goo.gl/maps/ejZfEYf9gPL2

内容:NPOサポートセンターの紹介、募集事業および募集内容説明、質疑応答

<説明会申込フォーム>
https://ssl.form-mailer.jp/fms/7a51b5be279699

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