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【 story 】団体の数だけ成長の形がNPOにはある。会員・寄付者マネジメント、会計・経理などで現場をサポートするメンバーの募集!

【 story 】団体の数だけ成長の形がNPOにはある。会員・寄付者マネジメント、会計・経理などで現場をサポートするメンバーの募集!

NPOのバックオフィスが非効率で人手不足―、そうした悩みを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

バックオフィスとは、企業でいうところの営業やサービス提供など顧客に直接対応する部署を後方から支援する業務です。具体的には経理・会計・総務・情報システム(IT)といった部門の業務のことを指します。

NPOのそうしたバックオフィス業務の支援を行うのが、NPOバックオフィスサポートサービス(通称 : B-SAPO )です。NPOサポートセンターでは、このプロジェクトのスタッフを新たに募集します。

NPOのバックオフィス支援は、どんな魅力がある仕事で、どんな社会を目指しているのか。B-SAPOのプロジェクト担当の中西希恵(なかにし・きえ)が紹介します。

ソーシャルな団体で一生懸命現場に取り組む人の、組織運営をお手伝いする

―B-SAPOの概要について教えてください。

中西 : B-SAPOは、ソーシャルな活動を行う団体の事務局運営の効率化・安定化を実現する事業です。

社会課題解決を目指すNPOはもちろん、草の根の市民活動や地域に根付いた地道な取り組みをおこなう団体もソーシャルな活動だと思います。たとえば地元の自然環境の保護に取り組んでいる団体などいろいろあります。

現場を大切にする活動では、事務作業は夜や空き時間など限られた時間に、少人数のメンバーに業務が集中しがちです。B-SAPOはそのような環境を変えるため、安定化した事務局運営の実現をお手伝いしています。

団体の内部にまで入り、時間をかけて一緒に考えることを B-SAPO の支援は大事にしている

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プライベートは自然の中で過ごすことが大好きな中西(左)

―具体的にどんなサポートをされていますか?

中西 : サポートする団体の体制や状況をしっかり確認し、その上で最もその団体に合った方法で支援を行っています。

士業の方が提供するサービスのような、経理だけ、会計部門だけ請け負いますよというのではなく、事務局体制を整えることを目的に、業務の整理からデータ管理などまで一括でサポートできるところが特徴だといえます。

団体によっては、たとえばいきなり会計担当者が辞めてしまうということがあって他に誰もわかる人がいないけれど、とりあえず何とかしなければというような形で依頼がくることもあります。

そうした場合でも、すぐに会計のサポートをしましょうということではなく、しっかりと団体の中に入っていって話を聞いていきます。

体制を確認して私たちB-SAPOのチームが業務を代行するのか、あるいは団体として新たに人を雇用し、その人の育成と業務の定型化をサポートするべきなのか、というようないろんな話をして、サポート内容を決めていきます。

―想像よりも範囲が広く、深く入るサポート内容ですね。

中西 : 最初は会計の問題だと思っていても、会員・寄付者の管理業務が関わるということであれば、Salesforceなど支援者管理データベースシステムの運用も一緒に考える必要があるだとか、事務局の体制や理事会の運営まで考えたら、このような段取りで運営していったほうがいい、という風に一体的なサポートができるのが強みです。

業務支援で団体の中に入っていくといっても、ただ依頼されたことをやるだけではなく、団体に寄り添いトータルに一緒に考えるというのがB-SAPOのスタンスです。

―B-SAPOの仕事の魅力を教えてください。

中西 : 会計業務だけ、NPOの事務書類作成だけということではなく、組織運営に関わるいろんなことを実践的に学ぶことができます。

また、団体に寄り添って支援していくので、バックオフィス業務の部分に留まらず団体と関われるようになり、より深く団体運営の裏側を知ることができるというのが面白いところです。

ホームページを見たり、講演を聞いてみたり外から見ると魅力的な活動を展開している団体でも、内部に入って事務局を見てみると運営には非常に苦労している、ということがよくあります。

そういった団体をサポートすることで、団体の運営が安定したり、団体のメンバーの方々が安心して事業や活動に取り組めている姿がみられると、少しだけですがその団体の一部を担えたかなという感覚を持てるようになります。

ソーシャルな活動を阻む“業務の課題”を取りはずして支える

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B-SAPO メンバーとNPOの個別相談に応える中西(左)、同メンバーの生越(右)

―B-SAPOに関わり始めたきっかけを教えてください。

中西 : これまで北海道で、NPOの日常業務、会計サポートを中心とした仕事をしてきました。2017年に拠点を東京に移すタイミングで、NPOサポートセンター事務局長の小堀に声をかけてもらったのがきっかけです。

B-SAPOのメンバーになってから、最初にしっかり団体の話を聞くことから始め、団体に寄り添ってフォローとサポートを継続的にしていくということの大切さを実感するようになりました。

ノウハウを蓄積していくことで他の団体への展開はもちろん、将来的には他の地域でも需要を掘り起こしていくことに挑戦したいと考えています。

―B-SAPOの仕事が、社会に貢献していると実感するときを教えてください。

中西 : B-SAPOのバックオフィス支援業務は、人手不足、非効率、属人的(特定の人しかわからない)になっている団体や代表者にとって、社会的な成果を生み出す際のブレーキとなる要因を取り除くことです。間接的ですが、社会に影響を生み出すプロジェクトがB-SAPOです。

他にも、団体に対して、外部の視点を持って業務に関わっていくことで、「こんなに魅力的な事業なのですよ」と素直に伝えることで、団体の内部メンバーのモチベーションアップや、イノベーションの種を見つけやすくするといった役割が果たせる仕事だと思います。

いろいろな働き方、社会との関わり方があっていい

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NPO会計をテーマに講師登壇する中西

―B-SAPOを通じて、社会の見かたや組織運営の価値観が変わりそうですね。

中西 : はい、団体の数だけ事務局運営の形があり、サポート内容もいろいろなのでどこかで必ず「面白い」と感じることに出会えると思います。

ソーシャルな活動といっても、表から見えるイノベーションとか社会的なインパクトだけではなく、そうした活動を裏から支えているというところが魅力のひとつだと感じています。

私は、それぞれの人がいろんな働き方、社会との関わり方をできるようにしたいと思っていて、NPOでもやりたいことをやる人たちがいて、その人たちを支える人たちがいて皆がそれぞれ居場所や役割を見出していて、そういう状態が素敵だなと思います。

―B-SAPOはプロジェクトの立ち上がり2年目で、チャレンジがまだまだありそうですね。

中西 : 様々な団体の裏側に関われることを楽しく感じる人や、団体のメンバーの方が喜ぶ顔を見たり活き活きと活動している姿を見るのが好きだったり、業務が整った状態になるのが嬉しいと思える人はこの仕事に向いているかもしれません。組織が前に進んだと思えると、なんだか達成感が味わえますよね。ただし、性格的にはあまりきっちりしすぎていないほうがいいかもしれません。いろいろと整っていない中に入っていって、あれもこれもはやりきれない場合もあるかもしれないし、完璧を求めすぎると疲れてしまいますしね。

━━ PROFILE ━━

中西 希恵(なかにし・きえ)
大学卒業後、NPO法人北海道NPOサポートセンターに入職。連携団体である市民ファンド、市民バンクなどの事務局に携わりながら、北海道内のNPO等に対し、領収証の整理・会計ソフトへの入力など日常的な会計サポートから決算書作成サポート、電話・訪問相談対応、月に一度の会計講座の実施など、主に会計を中心として組織基盤強化のサポートを行う。現在はNPOサポートセンターに所属し、会計だけではなく、会員・寄付者管理など幅広くバックオフィスサポートに取り組んでいる。

━━ RECRUIT ━━

NPOサポートセンターでは、現在スタッフを募集しています。活動領域を問わず、あらゆるNPO団体のバックオフィス、業務改善を支えることで、社会にインパクトを生み出すことに貢献できる可能性を感じたら、ぜひご応募ください。スタッフ一同お待ちしております!

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