メンバーからのメッセージ ~松浦亮輔~

2020.06.01

こちらは2020年6月時点の記事です。登場人物の所属・役職は記事作成時点のものです。

B-SAPOサポートメンバーの松浦亮輔(まつうら・りょうすけ)が、会計サポートの内容や、自身のキャリアを活かしながら日々業務に取り組む様子を語りました。

 

証憑の整理から決算まで、会計業務を幅広くサポート

 

複数のNPO法人や一般社団法人の会計サポートを担当しています。証憑の整理や、会計ソフトへの仕訳入力作業が主な内容ですが、団体によっては請求書の受取りから、支払の承認確認、オンラインバンキングシステムによる振込代行、会計データ作成まで一連の流れをサポートすることもあります。また年度末の決算作業の代行も行っています。
サポートを始める前には、これまでの状況を詳細に伺い、会計処理の業務フローや作業タイミングを整理します。案件によっては、会計システムの選定や旧システムからの移行をお手伝いすることもあります。

 

会計部門が安定化しない悩みは多くのNPOに共通

 

「会計担当者が退職する」「退職者の後任を採用したが早期に退職してしまった」「会計知識と経験のあるスタッフの雇用がなかなかできない」など、経理部門の人材がなかなか安定しないという課題を伺うことが多くあります。その背景には、会計が重要なことは分かっているけど、なかなか多くの人員や財源を割くことができないという事情があります。すべての団体が会計業務専任のフルタイムスタッフを置けるわけではなく、ほとんどの団体では会計担当者がパートタイムだったり、事業担当を兼任したりしています。

B-SAPOでは、団体のご要望に合わせて必要な業務だけを依頼いただき、NPO会計の知識・経験を持つメンバーが団体ご担当者と分担しながら業務を進めることができるため、会計部門を安定化させることができます。
また、担当者の退職をきっかけに業務を整理したところ、属人的な業務や、必要性がはっきりしない業務が多くあることに気づかれたという事例もあります。B-SAPOが関わったことにより、標準的な会計業務フローになるよう整理ができ、効率化できたという声を伺うこともあります。

 

システム開発とNPO事務の経験を活かしながら業務を担当

 

B-SAPOには様々なバックグラウンドを持っているメンバーがいます。私自身は新卒でシステム開発を行う会社に就職した後、NPOへ転職しました。複数の団体での事務局スタッフとして事業を担当しつつ、会計を含むバックオフィス業務を兼務しましたが、会計を理論的にしっかりと理解したかったため日商簿記3級をとりました。当時はまだNPOに特化した会計の情報は少なく、なんとか自分で情報を探してきては、実践に活かすことを繰り返していました。

B-SAPOでは、ITツールを活用し業務を行うことも多いため、システムの設定や、異なるシステム間でデータをやり取りするための加工など、システム開発職の経験も活かせていると感じます。また、小規模なNPOの事務局スタッフをしていた時は、団体規模は小さくても法人としての一通りの事務が発生するため、会計等のバックオフィス業務の負荷が高い状況でした。そのため、活動関係の業務に比べて後回しになり、後手後手の対応にならざるを得なかったり、活動に十分な時間を割ききれなかったりと無理を感じながら対処することが多くありました。現在のB-SAPOでは、各分野で活躍されるNPOの活動基盤となるバックオフィス業務をサポートすることで、各団体がミッション実現のための活動に力を集中できるよう、支えることができると感じています。

 

団体の価値観を大切にしつつ、外部視点で業務を提案

 

会計だけではなく、B-SAPOのすべての業務に共通することですが、団体さんが大切にしている価値観を尊重するよう心がけています。各団体の活動で重きを置いていることを念頭に、事務フローの改善の在り方を一緒に考えるようにしています。
また、B-SAPO担当メンバーはNPOの運営事情がよく分かるため、団体ご担当者の負担に配慮しながら業務調整もできていると感じます。

長年行ってきた重要な業務を外部に任せるのは、とても勇気がいることだと思います。不安もあるかもしれませんが、お困りのことがあれば是非ご相談いただけると嬉しいです。ご相談の際には、現状をヒアリングの上、お見積りを付した業務分担のご提案をさせていただきます。100%すべてをB-SAPOに任せるということではなく、団体さんとB-SAPOとでどう役割分担をするか、一緒に考えさせていただくことで、安心してご依頼いただけるよう準備ができればと思います。

 

 

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