活用事例

NPO法人OVA様

バックオフィス業務を効率化!B-SAPOは団体の特徴を理解した上でサポートしてくれる【NPO法人OVA様の導入事例】

※こちらは2025年7月時点の記事です。登場人物の所属・役職は記事作成時点のものです。

NPO法人OVA(オーヴァ)(以下、OVA)は、自殺リスクが高い人々への直接的・間接的な支援、また自殺予防の啓発、支援ネットワーク構築、社会に対する提言など、自殺予防に関するあらゆる取り組みを行う団体です。2024年には法人設立10年を迎えています。

2022年からはNPOサポートセンターが提供する「NPOバックオフィスサポートサービス」(以下、B-SAPO)をご利用いただいています。今回は、OVAの事務局長の石川和史(いしかわ・かずひと)さんに、B-SAPO(ビーサポ)ご利用の背景や感想についてお伺いしました。

(聞き手:B-SAPO担当者)

インタビューの様子(左:B-SAPO担当の松浦、右:OVA石川さん)(画像の一部をぼかしています)

◆ OVAについて

 

──本日はよろしくお願いします。はじめに、OVAの簡単なご紹介をお願いします。

石川 : OVAは、「『助けて』が受け止められる社会をつくる」ことをビジョンとするNPO法人です。若者支援・社会福祉の分野で、テクノロジーやマーケティングを用いて、困っている人に必要な情報と支援を届けています。

具体的には、主に検索エンジンにて自殺関連用語を調べるリスクの高い方々に対し、検索連動広告でアウトリーチとインターネット相談を実施しています。2025年7月現在、約40の自治体・非営利活動法人で、検索連動広告を活用した自殺対策事業を展開しています。

2024年7月には、児童生徒の自殺対策を目的としたツール「SOSフィルター」をリリースしました。学校・家庭での人間関係のトラブルや精神的な不調といった、深刻な悩みに関連する言葉を検索した児童生徒に、適切な相談窓口やセルフケア等の情報をプッシュ型で発信するツールです。

現在は、生成AI技術の発展にともなう新たなセーフティネットの構築に向けた事業展開も進めています。

OVAのトップページ 《OVAのサイトより抜粋》

「SOSフィルター」のトップページ 《SOSフィルターのサイトより抜粋》

◆ ご相談の背景とご依頼内容

 

──B-SAPOにご相談くださった背景についてお聞かせいただけますか?

石川 : 当時、職員数が増えてきて、団体として大きく成長している最中でした。

もちろんバックオフィス業務は欠かすことのできない大切な業務ですが、一方で、できる限り事業に専念して、社会課題を解決していきたいと考えていました。そこで、バックオフィス業務をアウトソースしたいと思ったのですが、最初は、そもそもどこにお願いしたらよいのかわからない状況でした。

そこで、WEBでいろいろと検索していたのですが、そのときにB-SAPOを知りました。B-SAPOのサイトを確認してみると、NPOのバックオフィス業務に詳しいサービスであることがわかりました。

加えて、同時期に、弊法人の代表の伊藤がNPOサポートセンター主催の講座に登壇させていただく機会がありました。そこで顔の見える関係となり、NPOサポートセンターが運営されているB-SAPOに対しても安心感や信頼感が高まっていきました。

そして、B-SAPO導入前のヒアリングでは、OVAが抱えていた課題などについて丁寧に聞いてくださり、B-SAPOにサポートをお願いすることを決めました。

──つづいて、B-SAPOへのご依頼内容についてもお伺いできればと思います。

石川 : ひとつは、会計領域のサポートです。わたしたちの方で日々の会計資料を整理し、その後の仕訳登録などの作業をB-SAPOに担当していただきました。それとは別に、年に1回の業務として決算作業もお願いしました。

また、団体の人数が増える中で、勤怠管理や給与計算などを効率化していきたいということで、労務管理ソフトの導入についても支援いただきました。システムの設定や、使い方のマニュアルづくり、従業員向けの説明会などを担当していただきました。

そのほか、昨年度から休眠預金等活用法に基づく資金分配団体として採択され、精算報告関連のサポートなどについてもB-SAPOにご相談しました。

【参考】 B-SAPOのご利用の流れ

◆ サポートを受けての感想

 

──B-SAPOのサポートを受けての感想についてお聞かせいただけますか?

石川 : バックオフィス業務について、いろいろなことが効率化できて、わたしたちの中に余裕が生まれたと実感しています。会計領域や労務管理などについて、いままでであれば気がつかなかったところにまで目が届くようになりました。

一方で、日々の業務に取り組む中でなかなか内部では気づきにくいところも存在します。そういったところに対しては、外部からの俯瞰的・専門的な視点でいろいろと改善のご提案をいただくことができて、わたしたちにとって大きな価値がありました。

また、団体の特徴や個性について丁寧に理解しようとする姿勢も日々のやりとりから伝わってきました。最初から決めつけるのではなく、こちらの話にしっかりと耳を傾けて、OVAのことを理解した上でサポートしてくださり、B-SAPOへの信頼感に繋がっていました。

そして、業務の代行やアドバイスといったことだけではなく、非営利組織のガバナンスやコンプライアンスの重要性がますます高まっている中で、専門性の高い方々にサポートいただいているということ自体に、とても安心感がありました。

OVA石川さん(画像の一部をぼかしています)

◆ ほかの団体にオススメするとしたら

 

──もしB-SAPOをほかの団体にオススメするとしたら、どんなNPOにオススメされますでしょうか?

石川 : たとえば、小規模な団体にオススメしたいです。

バックオフィス業務をアウトソースすることで余裕が生まれます。本当に気づかなければいけない自団体のさまざまな課題に対して意識を向けられるようになり、ひいては、組織基盤の強化や組織の更なる成長などにも繋がるのではないかと思っています。

しかし、小規模な場合、アウトソースする資金の確保が難しいということも考えられます。そういったときは、まずは選択肢のひとつとして、「バックオフィス業務をアウトソースする」というアイデアを持っておくだけでも意味があるのではないかと思います。

──石川さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

B-SAPO担当の松浦(画像の一部をぼかしています)

NPOのバックオフィス業務の支援を行う「 B-SAPO 」の詳細が気になった方はぜひお気軽にお問合せください。

 

団体名 NPO法人OVA(オーヴァ)
設立年月日 2013年6月30日(法人化 : 2014年7月18日)
組織規模 1億7千万円(2024年度収入)
メンバー数 常勤職員:10名、非常勤職員:29名(2025年7月時点)
webサイト https://ova-japan.org/
事業概要 自殺リスクが高い人々への直接的・間接的な支援、また自殺予防の啓発、支援ネットワーク構築、社会に対する提言など、自殺予防に関するあらゆる取り組みを行う。

◆ 支援が届くネット相談「インターネット・ゲートキーパー事業」
ウェブを活用して、ネット上から心理的ハードルを下げて情報・サポートを届けています。生活課題を抱えた人の検索行動に、広告を使って情報を提供し、相談支援まで行う「インターネット・ゲートキーパー事業」を2013年より実施しています。

◆ 支援を届ける仕組みの普及「アウトリーチ事業」
情報や支援を届ける工夫は様々な支援機関が行っていますが、確立されたノウハウがありません。国内外の事例の調査やその情報の発信を通して、支援者側が情報を届けられる環境を作っています。

◆ 政策への働きかけ「ソーシャルアクション事業」
日々ネット相談の現場から得られる知見や、他の支援機関と共有する問題意識をもとに、社会構造の変革に取り組みます。政策提言や社会的議論を通して、必要な人に支援が届く制度の実現を目指します。

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