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【ノウハウ】NPOのバックオフィス支援の心得と、NPO支援の好循環をつくる考え方

【ノウハウ】NPOのバックオフィス支援の心得と、NPO支援の好循環をつくる考え方

NPOサポートセンターは、新スタッフの採用を強化しています。この記事は、募集中の事業の取り組みを紹介した説明会イベントのダイジェスト版です。動画の全編では、求める人材像などもご紹介しています。ぜひご覧ください。 https://youtu.be/yGBZmYwxvAw

みなさんこんにちは。NPOサポートセンター 代表理事の松本祐一です。

わたしたちの団体は、事業体制を強化するために、新スタッフを募集しています。

わたしが代表理事になって丸2年。組織が若返り、業務や事業体制が大きく変わりました。ぜひ新しいスタッフに入っていただき、組織全体を盛り上げ、そしてより良い成果を出せるNPOをめざしていきたいと考えてます。

今回は採用強化中の2つの事業について、そのノウハウや心得、具体的な事例を振り返り、どのようにNPO支援に取り組んできたのかをお話しします。

<目次>
・単純な業務代行ではない。NPO事務支援の視点!
・人手不足でもNPO事務局は安定化できる!
・NPOの現場とITツールの動向を見極める!
・寄付とボランティア以外にもある!企業の社会貢献の新しい選択。
・NPO支援をはじめたい企業の相談役!
・NPOと企業と支援者の悩みを、企画に変えていく力!

単純な業務代行ではない。NPO事務支援の視点!

まずは、「NPO事務支援サービス」(以下、B-SAPO)について、事業担当の森と紹介します。この事業は、社会課題解決に取り込むNPOなどの、事務面と業務面の支援をしています。

NPOは、スタッフが各種業務を兼任するケースが多く、人手不足で事務局業務が安定しない課題を抱えています。NPOが持続可能な運営を実現できるよう、事務局のサポートをしています。

森「サポート領域は、会員と寄付者の管理、会計の管理、その他のITサポートなど。これまでの支援団体数は50団体を超え、NPOの活動領域にかかわらず、幅広く支援しています」

B-SAPOは、単純な業務支援ではありません。NPOがめざしていることは何か、解決しようとしている社会課題は何か、そして団体が助けようとしている人たちが何を望んでいるのか、といった視点を大切にしています。

これらの視点をもった事務局支援でなければ、本当の意味での社会課題解決にはつながらないとNPOサポートセンターは考えています。

人手不足でもNPO事務局は安定化できる!

B-SAPOの具体的な取り組み事例を、2つご紹介します。まずは国際協力、子ども支援NPOの支援事例です。

森「会計業務と、支援者管理の業務のご支援をしています」

この事例は、担当者の方が退職されるタイミングがきっかけでした。今回のケースに限らず、NPOは少人数運営で複数業務の兼任の団体が多数です。会計業務専門のスタッフを採用できていないNPOもあります。

森「B-SAPOは、担当者の方の退職や、事業をより強化したいときに、NPOが事務局業務を担う人を探すなかで、お問い合わせいただいています」

このNPOの場合、多くの寄付者の方がいらっしゃいました。これまで以上に、きちんとデータを管理したいと相談を受けました。

森「役割分担をし、NPO側では、会計伝票の整理や入出金データの取り込みを行っていただいています。B-SAPOは、NPOが集めたデータをいただき、会計ソフトの入力や、セールスフォースへのデータの入力などをサポートしています」

NPOサポートセンターは、業務の役割分担や、業務ルールの見直しをして、NPOと相談をしながら、より安定的に事務局業務が回るような支援をめざしています。

森「NPOとして成果を出して、社会課題を解決するために、NPO活動に集中していただきたいです。事務局業務は外部の力を活用しながら、より活動や事業に注力していこうと考えるNPOが増えてきていると思います」

事業担当の森が考えているように、社会課題解決に力を注げるような安定した体制をつくっていくことこそ、B-SAPOが、非常に大切にしていることです。

NPOの現場とITツールの動向を見極める!

2つ目の事例は、NPOの起業タイミングから事務局業務を設計した支援です。起業時は、会計の専門知識をもつスタッフが不在のケースは多いのではないでしょうか。

森「この事例の特徴は、リモートワークの勤務形態が前提でした。例えばお金まわりの適切な承認フローと支払いフローの整備。他にも、事業に注力するために会計業務は外部の力を活用したいとリクエストがありました」

リモートワークで支払いをスムーズに行うために、業務設計のコンサルティングから、業務管理のITツールの kintone の導入と設定まで、B-SAPOが支援しています。

森「NPO側で支払いの申請と承認を kintone で実施いただき、その内容をもとにB-SAPOが振込の代行や、会計ツールへの仕訳入力をしています」

NPOサポートセンターが、業務設計とツールの導入まで支援できるのは、このあとご紹介する「NPO支援のマーケットづくり事業」でご縁がある、ITツールを提供する企業のみなさんとのつながりに支えられています。

業務設計の相談から、ツール選定と導入、適切な事務局運営のご提案までサポートできる点が、わたしたちの強みです。

森「業務代行は、割と決まったことをやるイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれません。けれども、目の前の業務だけではなく、NPOが何のために存在し、何のために活動しているのかを、一番大事に考えています」

B-SAPOは、NPOがめざしていることを常に考えながら、事務局支援をすることが大変な点であり、面白い点でもあります。

常にNPOの組織全体を見て、またはNPO業界や、テクノロジーの動向、社会全体の動きを見ながら、B-SPAOに携わってくれる新しい人を募集しています。

寄付とボランティア以外にもある!企業の社会貢献の新しい選択。

続いての採用強化中の部門は、「NPO支援のマーケットづくり事業」です。事業担当の小堀と紹介します。

NPO活動を広げようと思ったときに、自力で行うだけでは、関わる人の数、参加する人の力が限られます。NPOの活動環境には、外からのサポートが非常に重要だとわたしたちは考えています。

小堀「NPO、企業、支援者が連携するマーケットを作ることをめざしています。ここの支援者とは、NPO運営や経営を支援する専門家の方や、フリーランスで支援業務をしている方です」

NPO支援のマーケットにおいて企業は、通常販売しているBtoBサービスを、NPO向けに特別プログラムで提供しています。NPOも組織、事業体なので、便利なBtoBサービスを手頃な価格で利用したい。企業の協力、支援が増えるように、NPOサポートセンターはマーケットに参加する企業を開拓しています。

小堀「NPOが企業のサービスを使い、支援者が企業の提供するサービスやツールでNPO支援する、三者の循環を生み出そうとしています。NPOが成長し、投資が増えることで、連携できる企業と支援者が増える好循環で大きくなる、マーケットづくりに取り組んでいます」

NPO支援をはじめたい企業の相談役!

企業は様々なサービスをNPO向けに提供しています。2015年から非常に増えており、250サービスを超えています。

NPOに自社サービスを提供したい企業からの問い合わせも増え続けています。NPOサポートセンターは企業の相談窓口となり、NPOに提供する方法についてご提案をしています。

小堀「例えば、広報面のサポートをしています。NPO向けの特別プログラムを用意し、プレスリリースを配信しても、NPOからの問い合わせがない悩みを企業は抱えています」

企業が提供するサービスやツールにニーズが無いわけではありません。企業はNPOの認知経路をもっていません。NPOサポートセンターは、情報発信や共同セミナー企画のサポートをしています。

小堀「受付と審査の相談もあります。企業がNPOにサービス提供を企画するときに、応援したいNPOを見つける基準づくりの難しさに直面しています。あるいは、サービス提供できる範囲が限られている場合は支援対象先を選考したいケースもあるからです」

NPOは活動内容の幅が広く、法人格の幅も広い。どのNPOまでサービスを提供するかの審査基準づくり、審査代行をNPOサポートセンターが対応しています。

NPOと企業と支援者の悩みを、企画に変えていく力!

具体的に企業を支援した内容をご紹介します。株式会社マクロミルが、本業を通じてNPO支援プログラムをつくった事例です。

同社は以前から、社員の専門スキルを活かしたNPOのリサーチ設計や調査の実施を支援していました。加えて、通常は有償で提供するオンラインのアンケートツール「Questant」と「ミルトーク」を、NPOに無償提供しています。

小堀「マクロミル社のおかげでNPOは、支援者や会員向けのアンケート、あるいは社会のニーズ調査において、リサーチ会社のノウハウが詰まったツールを無料で使えるようになりました」

わたしたちは、この魅力的なツールを周知する広報サポートをしてきました。NPOプラン紹介用のwebサイト制作、NPO向けセミナーでのご紹介、ツールに関する問合せの受付を担当しています。

同社から、NPO支援に社員参加を促すための相談もあります。社員のみなさんに興味を持ってもらうために、社員参加型のNPOの講演会や、ボランティア体験会を一緒に計画、実施をしています。

「NPO支援のマーケットづくり事業」は、広範囲にわたる業務です。どのような特性や経験、心構えが必要な仕事なのでしょうか。

小堀「色々な人に話を聞きにいける身軽さが大事です。企業もNPOも支援者も、悩んでいるけれど、解決のポイントがわからないケースがあります。まず話を聞く姿勢が必要です。ちょっとした話の種から、膨らまして具体化する流れを、身軽に、かつ楽しいと思える人が相性の良い事業です。あのNPOとあの企業がつながって良かったと感じられる方でしょうか」

新スタッフの方にも、本質的な課題がどこかを常に考えながら、コミュニケーションを図って仕事をしてもらいたいですね。NPO経験、あるいは企業経験の両方を理解している必要はあるのでしょうか。

小堀「NPOと企業の両方の立場がわかる方はレアだと思います。例えば企業経験がある方であれば、企業の考え方、価値観のイメージがつくでしょう。NPOの経験が長い方であれば、NPOの困りごと、手伝ってもらうと嬉しいことを考えられると思います」

「NPO支援のマーケットづくり事業」は、NPOあるいは、企業のどちらかの経験があり、本質的な課題を考えて、具体的な企画にできる方にとって、やりがいのある業務です。

2021年10月18日の応募締め切りで、今回ご紹介した2つの事業で新スタッフを募集中です。

NPO団体のモデルチェンジを事務という側面からサポートするスタッフ、企業とNPOをつなげ、多様な支援のプログラムを企画していくスタッフです。

わたしたちに求められているのは、支援先のNPOに寄り添うだけでなく、NPOが手を差し伸べようとしている人たちの苦しみに寄り添うことで、どうしたら社会課題を解決できるかを考え、実践する知恵と姿勢です。

社会課題の根本的な解決とは何か?ということを常に問い続けながら、仲間や団体と一緒に歩もうとするあなたを歓迎します!

【採用情報】NPOサポートセンター職員募集のお知らせ
https://npo-sc.org/main/news/career202109/

【お申込み受付中】オフィス見学会・座談会 / Zoom 座談会のご案内

オフィス見学会・座談会開催日時:
【満席】第1回 : 9月30日(木)19:00-19:45
・第2回 : 10月6日(水)19:00-19:45
・第3回 : 10月11日(月)19:00-19:45

Zoom 座談会開催日時:
・第1回 : 10月2日(土)10:00-10:30
・第2回 : 10月8日(金)18:00-18:30
・第3回 : 10月16日(土)10:00-10:30

各種座談会のお申込みは、採用ページからお申込みください。
https://npo-sc.org/main/news/career202109/

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