認定NPO法人フローレンス様
急な寄付申込増が体制を見直すきっかけに。B-SAPOは組織の基盤を支える「パートナー」【認定NPO法人フローレンス様の導入事例】
※こちらは2023年10月時点の記事です。登場人物の所属・役職は記事作成時点のものです。
認定NPO法人フローレンスは、「今を生きるわたしたちと まだ見ぬ子どもたちが 希望と手をつないで歩める社会。 さあ、心躍る未来へ。」をビジョンに掲げ、日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。
日本初の訪問型・共済型病児保育事業団体として2004年に設立し、ひとり親支援とこどもの貧困防止、こどもの虐待や親子の孤立防止、障害児家庭支援など、日本のこども・子育ての領域で総合的な活動をおこなっています。
2015年度に「小規模認可保育所」として国策化された「おうち保育園」をはじめとする保育事業、障害児家庭に保育や支援を届ける「フローレンスの障害児保育・支援」、こどもの虐待問題解決のため「フローレンスのにんしん相談・赤ちゃん縁組」、子どもの貧困を解決する「こども宅食」などの取り組みを全国に広め、たくさんの仲間と共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくることを目指しています。
2019年秋から寄付プラットフォーム経由のご寄付の情報登録のためB-SAPOをご利用いただいていましたが、コロナ禍でご寄付が4倍ほどに増加したことをきっかけに、ご利用範囲を拡大されました。
現在も日々の寄付情報登録など、ご寄付に関する業務サポートを幅広くご利用いただいています。
サービス利用拡大を決断された当時の経緯や、ご利用後の変化や感想を、みんなで社会変革事業部の寺本さんに伺いました。
システムを熟知し、スピード感ある対応で安心感がある
現在B-SAPOでは、日々のご寄付お申し込みに対して寄付者及び寄付情報を支援者管理ツールへの取り込みやお礼のメール送信の業務をご支援しています。その業務をB-SAPOにご依頼いただいた経緯を教えていただけますか?
寺本 私は2020年1月にフローレンスに入社したのですが、その時は数名のチームでフローレンスの職員が、寄付申し込みの対応を行っていました。当時は寄付申込1件に対して、1件ずつシステムへの取り込みやお礼メール送信などを行っており、寄付件数が増えるとその分業務量が増える業務の形になっていました。
2020年春の新型コロナウィルスの流行の直後から、フローレンスではすぐに緊急支援に取り組みました。ありがたいことに寄付件数は、最大で通常時の4倍にも上りました。在宅勤務という新しい働き方が始まる中、業務量は急激に増える一方でした。支援を必要としている家庭があることが世の中に知られるようになり、今後寄付が止まることは考え難く、支援する側の私たちが疲弊して倒れてしまいそうなほど過酷な状況でした。内部での対応には限界があったので、これまで一部の寄付情報登録をお願いしていたB-SAPOに相談をしました。
B-SAPOに依頼をしてよかったと感じる点はありますか?
寺本 当時は支援者管理システム・Salesforceを他事業でも利用していたので少し特殊な利用方法をしていたのですが、B-SAPOのスタッフはシステムに精通しているため、データの構造や使い方などをすぐに理解してもらうことができました。
これまで業務を外注するためには自分たちでマニュアルをしっかり作成しないといけないと思っていましたが、B-SAPOはそこまできっちり固まっていなくても対応してもらえることが分かり、安心して任せることができました。一時は寄付受付の継続が難しいかもしれないと思っていたのですが、最初の相談から2週間程度でサポート開始となり、迅速に対応してもらえて助かりました。
いただいた寄付と時間を効果的に使用でき、団体自身の気付きを得るきっかけにもなる
コロナ禍をきっかけにサポートが始まった業務以外でも、B-SAPOでは徐々に寄付者に関連する新たな業務などサポートするようになりました。
B-SAPOの利用から数年経ち、団体内で感じる変化などを教えていただきました。
寺本 B-SAPOを利用することで、いただいたご寄付をどう支援に活かしていくか、またご寄付をどう増やしていくかを考えることや、内部の人材育成などにより注力できるようになりました。
寄付者の皆さんとのコミュニケーションでも、以前は実施したくても時間がなくて手が回らなかったことも実施でき、団体にとってだけでなく寄付者の皆さんにとってもよりよい対応をできるようになりました。
B-SAPOは一般的な業務委託とはまったく異なり、専門性を活かして改善点の提案を行うなど「パートナー」として寄り添ってくれます。切り出した業務を単純に作業するだけの委託ではないところは、他社にはない魅力です。私自身、B-SAPOとのやりとりを通じて気付きを得たり、考えが整理されたりすることもあり、その点でもサービスを導入して良かったです。
事業の継続に欠かせない「お整え係」
子ども・子育てに関わる課題解決のため、様々な事業を行うフローレンス。
組織を支えるバックオフィス部門が担う役割についての寺本さんの考えをお伺いしました。
寺本 NPOは社会課題解決のために団体を作り、ビジョンに向け事業を行っていくことになると思いますが、事業を継続していくためには基盤を整備していくことが欠かせません。
基盤となる業務や仕組みを整え、事業を後方から支える役割を個人的に「お整え係」と呼んでいるのですが、私やB-SAPOはまさにその役割を担っていると思っていて、組織にとって重要な役割と感じています。
寄付者の皆さんにフローレンスに寄付して良かったと思っていただけるように、きちんと基盤を整えながら事業を進めて行きたいと考えています。
必要とされる方に支援を継続して届けていくためにも「お整え係」の役割はNPOにとって欠かせない役割なのではないでしょうか。
最後にB-SAPOに対しての今後の期待を教えていただきました。
寺本 B-SAPOに安定的にサポートしてもらうことで、とても安心感が大きいです。
引き続き、気が付いたことがあればフィードバックをしていただき、パートナーとして支援をして欲しいです。
NPOのバックオフィス業務の支援を行う「 B-SAPO 」の詳細が気になった方はぜひお気軽にお問合せください。
団体名 | 特定非営利活動法人 フローレンス(認定NPO法人 フローレンス) |
設立年月日 | 2004年4月1日 設立、2012年12月7日 NPO法人となる |
組織規模 | 403,566万円 (2022年度収入) |
メンバー数 | 派遣業務委託インターン理事含め:874名、直雇用のみ:760名(2023年4月1日現在) |
webサイト | https://florence.or.jp/ |
事業概要 | 日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。 |