NPO法人CRファクトリーは、社会のさまざまな問題を生み出し続ける基本構造となっている「つながりの希薄化」「コミュニティの弱体化」を転換し、「つながり」と「コミュニティ」が豊かな社会にしていくことをめざして活動する団体です。
CRファクトリーが考える「良い組織・コミュニティ」とは、「強くあたたかい組織・コミュニティ」。事業推進力があり高い成果を生む強さ、そして同時に、参加している構成員・メンバーのいきいきさや幸福をかなえるあたたかさを兼ね備えた組織です。
CRファクトリーでは、そんな「強くあたたかい」あり方を目指す組織・コミュニティに向けて「コミュニティキャピタル診断」を提供しており、この診断プロセスの中で、セルフアンケートツール「Questant」を活用されています。
事務局の原田篤志さんに、Questantの利用状況について詳しくお話を伺いました。
「コミュニティキャピタル診断」でのQuestant活用について語る、CRファクトリー事務局の原田篤志さん。
(新型コロナウイルス感染防止対策のため、リモートでインタビューを行いました)
「良いコミュニティ」の3因子で組織の姿を数値化する、コミュニティキャピタル診断
-「コミュニティキャピタル診断」とは、どのようなものでしょうか?
原田 : 「コミュニティキャピタル診断」は、コミュニティや組織の状態を数値で測ることができる診断ツールです。CRファクトリーと上智大学との共同研究によって導き出された「良いコミュニティの要件」が3つあるのですが、「コミュニティキャピタル診断」では、その3因子に基づいてコミュニティの状態を測定することができます。コミュニティにおける「理念共感と貢献意欲」「自己有用感」「居心地の良さ」の状態を得点(スコア)で可視化し、「診断結果レポート」を提供しています。
共同研究によって導き出された「良いコミュニティの要件」3要素
診断のためのWEBアンケートとデータ蓄積にQuestantを活用
-診断プロセスの中で、Questantはどのように活用されているのでしょうか?
原田 : 実施組織には、Questantで作成した20問程度のWEBアンケートをお送りし、構成メンバー一人一人に回答してもらいます。URLでアンケートを送ることができ、オンラインで回答できるので、メンバー同士が離れた場所にいても簡単に回答を集めることができます。WEBアンケートの回答結果を元にローデータをダウンロードし、診断結果レポートはExcelで作成して納品しています。2013年から実施しており、のべ500団体、10,000名以上に回答いただいています。
また診断結果を組織内でしっかりと活かしていただくために、レポートを読み解き、これからの組織のあり方を考えるワークショップ「レポート読み解き会」も提供しています。
―診断結果を送って終了ではなく、結果の活用についてもしっかりとフォローが準備されているのですね。よりよい組織づくりを本気で考える、CRファクトリーならではの手厚いメニューだと思います。
「コミュニティキャピタル診断」の組織構成メンバー向けアンケートイメージ。(※無断転載禁止)
見やすく操作の簡単な画面設定。枝分け式質問、場合分け質問の出し方など、リサーチ専用ツールならではの特長も備えている。
診断レポートのイメージ。
CRファクトリーのウェブサイトでは、診断準備~レポート送付後のフォローまで細やかな手順を解説した動画(こちら>>)も公開中。
診断結果レポートの提供後には、結果を活用し、組織のあり方を考えるための「レポート読み解き会」も実施。
無償提供のNPOプランを活用し、団体独自での導入を決定
-コミュニティキャピタル診断の実施にあたり、なぜQuestantを使おうと思われたのでしょうか。導入の背景を教えて下さい。また導入の手続きで、大変だったことなどはありましたか?
原田 : もともとは上智大学の研究会においてすでに使われていた実績があり、その流れで本診断でもQuestantを利用していました。しかしこの診断のデータも多数蓄積されてきたので、データを整理し煩雑さを防ぐために、CRファクトリー自身もNPOプランを利用してQuestantを導入することにしました。
NPOプランは無償で利用できますし、導入作業にも大きな手間はかからず、スムーズにできました。
リサーチ専門ツールならではの機能と使いやすさが魅力
-CRファクトリー独自でQuestantを導入し、診断業務を行うようになって、使い心地などはいかがですか?
原田 : Questantでは、アンケートだけでデータが整理できていること、また細かい質問設定が可能である(回答者ごとに、表示する質問内容などを変えることができる)ことなどが良いなと感じています。
WEBアンケートというと、一般的にはGoogleフォームなどの簡易なツールを使っている方も多いと思います。しかしQuestantは様々なニーズに合わせたアンケートを取りやすく、また集計、分析もしやすい機能が用意されていて、リサーチ専門ツールならではの細やかさやノウハウが反映されていると思います。
また回答状況をURLで共有できるので、実施団体さんと共有して回答を促してもらう、最終形だけでなく途中経過をみてもらう、といったこともできます。より多くのメンバーの声を集めて診断を精緻にし、また結果を活用してもらうためにも、こうした細やかな機能がありがたいです。
調査・アンケートやヒアリングの実施、分析を、見やすい画面で気軽に効率的に。セルフ型リサーチツール「Questant」「ミルトーク」非営利団体向け無償提供プランの詳細をぜひご覧ください。
本記事は「株式会社マクロミル」の提供により企画されました。